9月20日(金)の日テレ「スッキリ」で報道された「抱っこ紐外し」事件について詳しく調べていこうと思います。
乳児を抱っこ紐でおんぶしているママの背後に近づいて、そのバックルを外すという極めて悪質な行為、「抱っこ紐外し」が多発しているそうです。
Contents
被害(事件)の状況は?いつ、どこで発生した?
スッキリで抱っこひも外しの件やってるね。捕まればいいのに。 pic.twitter.com/CaRH6wmsoy
— あひる之助@育休中 (@ahiruxxx0903) September 19, 2019
SNS上でも被害が報告されている「抱っこ紐外し」ですが、「スッキリ」のインタビューで実際に被害に遭った30代の女性が当時の状況を語りました。
2019年8月のはじめに生後6ヶ月の娘を連れてデパートへ行ったその女性は、下りエスカレーターで後ろにいた人に抱っこ紐の背中側のバックルを外されそうになったとのこと。
エスカレーターの手すりを見ると後ろから手が伸びてきていて、「誰かが身を乗り出している」を感じたという女性。その後、背中に手があたった感触がしたそうです。
「抱っこ紐が外されそうになったのではないか」「自分の子どもの命が危なかったのではないか」とパニックになった女性は、急いでエスカレーターを降り、難を逃れたと語っています。
同様の被害は電車やバスでも発生している
SNSを見ると、少なくともバスで同様の被害に遭った人もいることがわかります。デパートだけではなく、人の集まるところでは注意が必要になりそうです。
言われました。荷物があって今すぐ畳めないので、申し訳ありませんがこのままではダメですかと聞くとダメの一点張りだったので畳む為に荷物を抱えようと前屈みになっていたら、カチって音と共に娘が落ちてきて慌てて抱き止めた。知らない女性に抱っこ紐のバックルを無言で勝手にはずされてた。
— ひよこ@8m (@happpppppyzz) March 27, 2019
下記は神奈川の市営バスで起きたケースだそうです。
その人見るなり明らかに怪訝そうな顔してその人の後ろにやや詰め気味に立ったの。まだスペース余裕あるのに。
で、バスが終点に着いて乗客の降車が始まったザワザワしてるタイミングで、突然そのオバサンが赤ちゃん抱いてる抱っこ紐の背中のバックル外したの。→— くらげ@愚痴垢 (@bNQe12vLwuq6ls4) September 17, 2019
犯人は捕まってないのか?
前述のインタビューに答えた女性のケースでは、エスカレーターで後ろにいた男性は50代くらいで、「小奇麗かつどこにでもいそう」な人だったそうです。女性が降りたあと、その男性もシラーっとエスカレーターを降りて去っていったそう。
女性は店員に状況を説明し、警察にも連絡したものの、まだその男性は見つかっていないとのこと。危険な迷惑行為を行う人物がまだ付近にいるかもしれないと思うと、非常に怖いですよね。
前項で引用したツイートの、抱っこ紐を外したと思われる女性も捕まったという話を聞きませんし、不安は募るばかりです。
抱っこ紐外しおばさん 怖すぎ、色んな所に出没してるみたいだし…
— た!ん卍り!み~虫歯に気をつけよう~ (@tapioka__tabeta) September 17, 2019
抱っこ紐外しはどのような罪に問われる?暴行罪?殺人未遂か?
スッキリに出演していた弁護士の菊地幸夫氏はこれを「犯罪行為と言える」とし、以下のように述べています。
- 仮に赤ちゃんが落っこちて傷を負ったら傷害罪(最高15年の懲役)
- 赤ちゃんが落ちず、バックルが外されただけでも暴行罪(2年以下の懲役または罰金)に該当する可能性がある
赤ちゃんの命に関わることですから、こうした犯罪に該当するのは当然とも言えますね。
菊池さんも言ってたけど、これ傷害罪になりうるからな。赤ちゃん亡くなったら殺人罪だぞ!
軽い気持ちでイタズラする人は人生捨てる事やってるんだぞ!#抱っこ紐外し #スッキリ— なっちゃん (@nacchanumigasuk) September 19, 2019
抱っこ紐外しへの対策、自衛策はある?
実際にいま赤ちゃんがいて、抱っこ紐を使用している親御さんは不安だと思います。対応策・自衛策としてはどのようなものがあるのでしょうか。
自分の背後に注意を払う
スッキリのインタビューに答えた女性は、本件発生後には後ろに気を遣うようになってしまったと語っています。
自分の背後に不審な人物がいないかどうかをチェックできますし、仮にそういった人物がいたとしても、目を光らせていることを相手にわからせることができます。
被害を受ける側が注意をしなければならない状況は良いとは言えませんが、実際に抱っこ紐外しという行為が存在し、赤ちゃんが危険にさらされる可能性がある以上、仕方なく行っている人もいるようですね。
バックルをリュックや上着で隠す
また、背中のバックルが狙われるため、リュックを背負ったり上着をはおったりしてバックルを隠してしまうというのも一つの方法です。
バックルがむき出しになっていなければ、そう簡単に抱っこ紐外しを行うことはできませんので、予防策になりますね。
ゴム製の補助ひもを使用する
バックル自体をそう簡単に外せないようにするための方法として、ゴム製の補助ひもを使用するという方法もあります。
抱っこ紐外される事件多発してるけど!
みんな!ゴムを付けるんだ!!
ゴム外さないと取れないから、流石に触られたら気づくよ!
赤子を守ろう…… pic.twitter.com/0AWC22eazn— ぴの® (@maroro_0829) September 18, 2019
また、そもそもバックルを外しにくい抱っこ紐商品もあるようなので、これから購入する人はこういったものを検討しても良いですね。
妖怪バックルはずしババアが賑わってますが、わたしのおすすめバックル無し抱っこ紐は断然フェリシモ。
幅広肩紐だから長時間着けても肩崩壊しないし、装着もかぶるだけ!
何より裏地のネコちゃんがかわいいのだ。ネコちゃんかわいいよ、ネコちゃん#抱っこ紐外し #育児便利グッズ pic.twitter.com/Xt1OSW65qO
— はぁどっこい@40w5d→5m? (@goegoecue) September 20, 2019
抱っこ紐外しババアとかいるのか…こえぇ?
スリングタイプだと留め具はないから外せないし安心だけれどおんぶ出来ないんだよね( ˘ω˘ ) スヤァ… pic.twitter.com/pjHlyhdMMZ— アマネコォ (@amnk_99) September 18, 2019
抱っこ紐外しとか馬鹿かよ。本当に心配な方は肩への負担大きいけどベビービョルンのオリジナルをお勧めします。背中にバックル着いてなくて、赤ちゃん側に着いてるから外されそうになっても視界に入ってるから気付けるし自分の手で押さえてられるよ! pic.twitter.com/Kl2rpqeP1h
— うさこ (@miffy_a35) September 20, 2019
抱っこ紐外しに対するSNS上の反応
赤ちゃんを落下から守ってくれる抱っこ紐は、まさに赤ちゃんにとって命綱。
この「抱っこ紐外し」に対して、Twitter上では怒りと不安の声が多数あげられています。
#抱っこ紐外し
最低。そんなことして何が楽しいの。
逮捕して欲しい。絶対に許せない。— 向日葵 (@himawari0629) September 20, 2019
抱っこ紐外しする人って何なの?
そんな事する人がいるって、びっくりした。殺人未遂と同じでしょ。赤ちゃん落ちて打ち所悪かったら死んじゃうよ?
ただでさえ子育てって大変だろうに、そんな心配までしなきゃならないなんて…本当ひどい人がいる…#抱っこ紐外し#スッキリ— ぷぅ (@pupupu_am15) September 20, 2019
#抱っこ紐外し
他人事じゃないから本当に怖い事件。
今使ってるのは5年半前のアップリカで、腰と肩甲骨に背面バックルある。
一応ゴムついているけど、経年劣化でユルユルだから頼りにならない…。
背面バックルのほうは自作できるけど腰の方は本体についてるから難しいなぁ…何か考えよ。— ソラ@名前戻した (@jetcat_c) September 20, 2019
当事者である親御さんは特に不安がある様子で、自分の使っている抱っこ紐に危険はないか確認している人も。
抱っこひも安全協議会の反応は?
番組では抱っこひも安全協議会に対して、本件への対策も聞いてみたそうです。
その返答ですが、そもそも抱っこひも安全協議会はこの「抱っこ紐外し」という行為が発生していることを認識していなかったとのこと。そのため、早急に議題に上げて対策を話し合うと回答したそうです。
こうした団体からの認知・働きかけにも今後期待していきたいですね。
まとめ
抱っこ紐の背中バックルが外されると赤ちゃんが重みで前に落ちてきてしまい、場合によっては深刻なケガに繋がる可能性もあります。
文字通り命を守ってくれる「命綱」ですから、一刻も早く抱っこ紐外しを行った人物が捕まることを祈ります。
現状、こうした行為を受ける危険性がある以上、抱っこ紐を使う際には簡単にバックルを外せないように対策した方が良さそうですね。